出羽三山
2012.05.10 Thursday 07:07
東北地方の観光地、景勝地は様々ありますが、先日訪れたこの場所はその中でも謎が多いこと、神秘的なことにかけては最上位の一つかもしれません。





ミシュランガイドで★★や、★★★を獲得した行楽地としても、土着的な宗教と神道の結びつきを見る歴史的な場所としても、大変興味深いところです。

樹齢300年を超す巨大な杉林の階段。2500段の石段は大きく3つの坂にわかれ、中でも2番目の通称「あぶらこぼし」とよばれる急な坂は、かなりの苦行。
これは、月山、湯殿山とともに出羽三山の神社の中心、合祭殿をもつ、羽黒山です。
距離にして2キロ程度、徒歩でも30分から40分くらいですが、想像力と期待と筋肉疲労が膨らみ、かなりへとへと。車による迂回路もありますが、歩くことをおすすめします。ちなみにミシュランガイドで★★★を獲得したのはこの杉並木です。

途中には国宝の五重塔もたち、神仏分離をかろうじて免れた遺構も多く残っています。
ぜひとも宿泊したかったので、かつての宿坊、現在は参籠所になっている「斎館」に泊まりました。ついたのは午後4時。あまりの雰囲気に息を飲むほどかっこいい。

中はいろいろと普通だし、突っ込みたくなること満載なんですが、そこもまた楽しみの部分だったりします。
精進料理が冷たいとか、お風呂に行く通路が厨房と食堂のあいだとか、なんだかあと一工夫あれば、すごい立派になれるのに。まあ、修験者にとっては立派なことは関係ないかもしれませんが、せっかくなので、出羽三山の詳しい資料があるとか、ライブラリーみたいものがあるとか、工夫はあってもよさそう。
かつての神事で供される豪華な食事は微妙なクオリティーで再現されていました・・・

宿泊すると、翌日の本殿での「オツトメ」とよばれる神事に参加することができます。正座が不得意なひとにはちょっとつらい三十分くらいの祈祷です。これも、なかなか普段は味わえない基調な体験。最後に大黒様にお辞儀をして終了する不思議な段取り。
ご祈祷をしてくれた神主さんは、その後、一本下駄の山伏となって、団体客を案内していました。

季節の良い時期に訪れることをおすすめします。
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