報告が遅れましたが、先月25日に震災復興計画をお手伝いしているJIA(日本建築家協会)のメンバー、被災した自治体の担当職員とともに、新潟県の旧山古志村(現長岡市)を見学しに行って来ました。
超軟弱地盤の丘陵地である山古志村は新潟県中越地震で壊滅的な被害を受け、全村避難を決定。その後3年以上の年月をかけて、帰村、見事に復興を果たしたことで知られます。
当時、新潟県から派遣された復興管理官の渡辺斉氏の案内で、14ある部落のうち代表的な幾つかの場所を見学させて頂きました。
村には今だに地震の傷跡が残り、多くの村民が以前に住んでいた土地を離れ、安全な高台へ移転しています。土砂ダムに埋まった家、崩れた崖の下に放棄された旧県道。それでもなお住み慣れた土地の再興に明るく邁進する人々にたくさん出会うことが出来ました。
林業、農業に加えて錦鯉の養殖でも知られるこのエリアは7年の歳月と多くの努力によって見事に復興していました。
写真は災害復興住宅のモデルハウスです。
地場産の木材を使い、工事請負を地元大工グループとすることでコスト削減と、投資金額の地元での回収に寄与しています。
一説には都心のハウスメーカーに請け負わせる住宅は、たとえ労働力を地域でまかなっても、かかったお金の3割しか地元に落ちないと言われます。
逆に積極的な地場産材の使用と請け負いシステムの構築は、8割のお金が地元に落ちます。また、高度なシステムを使うことなく建てられた住宅は、地域の大工、職人によるメンテナンが可能で、長期的な地元職人の雇用を生むことにも貢献します。
地場産品を扱う小規模な直販所。
震災前から規模を倍増した地域のシンボル、闘牛場。
当日はあいにくの天気でしたが、復興に尽力された自治体職員、復興を成し遂げ、さらに新しいビジネスに挑戦する方など多くの人と合うことができ、大変勉強になりました。
また、東日本大震災を重ねあわせ、復興には多くの強い意思が必要なのだと実感しました。
今回参加したメンバーと案内いただいた地元の方々
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